実行委員のコメント---くまがいマキ
10/30 夜 comment on

イラク人の死者数のケタ違いの多さについて

                くまがいマキ
昨日のコメントで、私はイラク人の死者数を1万6千人と書いた。
今までずっと、公式な調査がなく、NGOがカウントしている数字が唯一の信頼できそうなものだったからだ。多くの報道が、この数字を参考にしていた。

10/28イギリスの医学誌ランセット(電子版)に、アメリカとイラクの大学の共同研究チームが推計を発表した。(日本の共同通信がこのニュースを載せ たのは、昨日の昼過ぎだったので、私は昨日コメントを書いた時点で読んでいなかった)
昨年3月以降のイラク戦争の犠牲者、死者数は、10万人を超えるという。

米兵約千人に対してイラク人約1万人。10倍かと、ずっと考えていたが、浅はかだった。空爆で民間人が沢山殺されていることは知っていたが、100倍、 あるいは、200倍以上のイラク人が殺されている可能性をきちんと考えていなかった。(戦闘が続くファルージャ周辺の調査ができていないため、それも含 めると、10万人という数字が更にその2倍近くになる可能性があるらしい)

調査によると空爆による死者が目立つらしい。
米英軍に殺された死者の多くは女性と子供だという。

29日のロイターのニュースによると、米海兵隊は、ファルージャとラマディで大規模な攻撃を準備しているという。
4月の悲劇的な状況が、まだ繰り返されるのだろうか?
何も変わっていない。どんどん酷くなっている。

奥さん、井ノ上さんが殺されたのに、なぜ、自衛隊をイラクに行かせてしまったのだろう。橋田さん、小川さんが殺された時、戻る道もあった。
4人の犠牲者が、なぜ、誰に殺されたのか、本当のことが知りたい。
ものすごく色々なケースが考えられる。なぜ、わからないままなのか。

対日感情はどんどん悪くなっていると思う。
小泉政権がブッシュの戦争を支持しなければ、自衛隊がイラクに行かなければ、日本人はイラクで人質になっていなかったはずだ。
香田さんの無事を祈る。
イラクの人々の安全と平和と当たり前の生活も!